クラウドファンディングの歴史と台湾のおもしろ商品
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2022年04月08日
台湾と日本のクラウドファンディングの歴史を振り返るとともに、台湾のクラウドファンディングで話題になった面白い事例などをご紹介します。国が違うと文化や考え方も違うため、切り口や訴求の方向性など、その国の応じて工夫しないと心に響くストーリーは作れません。そんなローカライズの重要性を感じずにいられない事例を2つまとめてみましたのでご参考ください。
目次
台湾と日本のクラウドファンディングの歴史
日本と台湾のクラウドファンディングの歴史について、わかりやすくタイムラインにしてみました。こうして見ると日本のクラウドファンディング市場は成熟期を迎えた傾向がありますが、台湾はまさに成長期で、2022年現在も案件数や支援額などは右肩上がりとなっています。
台湾のクラウドファンディングの面白い商品事例
日本と同じく寄付系のテーマから始まった台湾のクラウドファンディングですが、その中でも面白い事例をいくつかご紹介します。
「真実を世界に伝えたい」でニューヨークタイムズに6800万円
真実を伝えたいと願う台湾市民の意思が、ニューヨーク・タイムズの全面広告に対して6800万円という資金が集まりました。
これは2020年4月新型コロナが世界的に大流行した時期の寄付型のクラファン事例になります。
あまり深くは触れませんが、この頃、コロナ防疫に対して感染者ゼロという世界で見ても非常に明るい実績をだしていた台湾でしたが、WHOが台湾を排除してること、また中国政府への忖度などから、台湾に対して取られた行動が問題となり、台湾の民意が動いた一つと特別な事例となります。
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日本に感謝。台湾へのワクチン無償提供による「ありがとう」のメッセージ
2021年7月、台湾国内で新型コロナウィルスのワクチンの供給不足が問題になっていた中、日本政府は台湾にワクチンを無償提供しました。このニュースは台湾国内の多くのメディアが取り上げ、「謝謝日本!」という文字の入ったSNSアイコンが流行するなど、日本へ感謝する人たちが多く現れた。
zeczecでは、JR東京駅とJR大阪駅の広告枠を使って、「応募して集まった台湾の市民からの写真」と共に台湾から感謝を伝えるメッセージ広告が掲載された。こちらプロジェクト開始からわずか6日間で1046人の支援者が集まり、450人からメッセージ写真が寄せられたという。「日本への強い愛」が感じられるプロジェクトで記憶に鮮明に残っています。
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このようにクラウドファンディングというと「購入型」の商品が主流となっている中、台湾ではこのような特別な事例もいくつか存在します。「新しいものが見つかる」これもクラファンの醍醐味ではありますが、「何かのために行動したい」が見つかるのもまた、クラファンにしかない魅力です。
台湾は台湾人としてのアイデンティティを強く持っています。
だからこそ、メッセージやストーリー性の強いクラウドファンディングという世界が彼らにとってマッチしているのだと思います。
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