台湾進出になぜクラウドファンディングを活用するのか?
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2022年04月14日
台湾進出に限らず海外進出というのは、時間もコストも労力がかかるものです。関税の問題、物流、成分検査などのリーガルチェック、在庫や運用コストの問題など、初期の段階で出費ばかりかさみます。ではクラウドファンディングをうまく使えばどうなるでしょうか。トナリエでは台湾のクラウドファンディングを活用した台湾市場でのテストマーケティング、商品進出を推進しています。今回はその強みについてご説明致します。
目次
台湾進出する際の2つのポイント
トナリエ代表の秋山です。我々Tonarie - トナリエは現地台湾で10年間ウェブマーケティング業に携わってきました。その実経験から「日本企業様が自社の商品を台湾でPR」する上で、大きな課題となるポイントが2つあります。
①台湾向けにリメイクされているかどうか(ウケるかどうか)
②継続コスト(物流&運用&在庫コスト・人件費など)と損益分岐点の把握
①台湾向けにリメイクされているかどうか(ウケるかどうか)
国内ではしっかり市場調査・セールスプロモーションされるメーカー様も、ひとたび海外になると現地の代理店に任せっきりになったり、卸会社に「PR部分まで丸投げ」なんて日本国内じゃ考えられない状況もしばしば耳にします。国が変われば文化も趣向も変わるので、日本でウケたからといって海外でウケるとは限りません。よって台湾でのニーズやターゲットをしっかりと把握しできるプラットフォームを活用するなど、台湾向けに商品をローカライズする必要性があります。
②継続コスト(物流&運用&在庫コスト・人件費など)と損益分岐点の把握
海外進出の「通常ルート」である一般貿易を介した台湾進出は、「売れる保証はないのに先立って発生するコストばかり」。貿易処理、成分検査、物流コスト、在庫を置く倉庫のコスト、販売先への営業。人件費の問題など。
こうなると、特に中小企業にとっては大きなリスクを背負う必要があるので、海外へのチャレンジがし辛い状況でした。
新星の如く現れた越境ECの本当の素顔
そしてそれを払拭するかのように昨今現れたのが「越境EC」。これは台湾(海外)のお客様がインターネット上で決済した商品を、日本メーカーが日本から直接台湾の個人宅へFedExなどで郵送するという手法です。しかしこの手法、決算の部分も郵送の部分もグレーゾーンで、越境ECについて各国が法整備されていない中流行した手法ではありますが、最近特に関税の適用については国によって対応が厳格化され始めており、今後より規制が厳しくなると予想されます。
我々トナリエは10年間、台湾現地のウェブマーケティング活動の中で、さまざまな日本企業様の成功や失敗を見てきました。台湾クラウドファンディングを使うことで極力リスクを減らしながら台湾市場で「ためせる」そうして台湾市場の反響を見ながら次の展開をデザインする、それを「Tonarie - トナリエ」は可能にします。
クラウドファンディングのメリット
「作ったけど売れない」がない
購入者が確定して入金があってから制作に取り掛かるので、売れないリスクもなければ在庫を倉庫に抱えるリスクもありません。
台湾ウケするかどうかが低コストで試せる
商品を消費者からレビューをするためにはそれなりのコストがかかります。もちろんアンケートやグループディスカッションを行うわけではないので、詳細な調査ができるわけではありませんが、「自社の商品が台湾でどのような反応があるのか?」それを獲得金額やスポンサーからのやり取りで知ることができるわけです。中にはコストを払ってでも商品レビューを受けたい会社様もあると思います。
失敗を活かして成功に繋げることができる
クラファン出展で一度失敗したからといって諦める必要はありません、むしろ失敗はつきものですし、失敗することで得られた有益な情報があるはずです。失敗を糧に「何が台湾でウケるのか?」をPDCAで改めて再チャレンジすることで、効率よく台湾市場での反応を知ることができます。
台湾のクラファン活用はあくまで序章。本格的に台湾市場でスケールするために
「クラファンでは成功したけどその後どのように展開していいかわからない」という次のステージの悩みが日本国内では多いようです。我々にとってクラファンの活用は「台湾市場への展開」のひとつ手前の「テストマーケティング」だと考えます。クラファンで成功したということは「台湾人に商品がウケた」と言っていいです、あとはそれを台湾市場でスケールしていくお手伝いを、トナリエが10年の実績で得たノウハウをもとにしっかりサポート致します。
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